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MSI(Movement System impairment)とは?
- 姿勢や身体の使い方の癖が関節の動きを変化させる
- 痛みが生じる
- 痛みが出る身体の使い方に基づいてグループ分けする
- 身体の使い方の修正や、ストレッチ・筋力トレーニングを通じて改善する
この一連の考え方のことです。
できるだけわかりやすく一つずつ説明していきます。
運動系とは?
ヒトが動くときに重要な身体の部分がいくつかあります。
筋骨格系:体を支える骨、関節を動かす筋肉
神経系:筋肉に命令を送る神経
心肺系・ 代謝系:血液を回す心臓、酸素を取り込む肺、消化吸収する内臓
皮膚系:体を守る皮膚
簡単に説明するとこのようになります。
これは”運動系”と呼ばれます。
痛みのモデル
一般的に、身体の動きが悪くなるのは怪我などの原因があると考えられています。
例えば、鎖骨を骨折して腕の動きが悪くなった場合などです。
このような考え方を、”病理運動学的モデル”と言います。
一方、姿勢や身体の使い方の癖が痛みの原因になるという考え方があります。
例えば、普段から猫背で座っているとだんだん腰が曲がる方向に動きやすくなります。
それによって腰の骨と骨の間のクッションである椎間板に負担がかかり腰痛につながります。
このような考え方を、”運動病理学的モデル”と言います。
MSIの考え方
MSIは、”姿勢や身体の使い方の癖が痛みの原因になる”=”運動病理学的モデル”に基づいて、
その原因を見つけることを大切にしています。
姿勢や身体の動きの変化が、小さな痛みや動きづらさにつながり、大きな怪我や動きづらさにつながります。
姿勢や身体の動きの癖は、いくつかのグループに分けることができます。
グループ分けを基に、それぞれの方の特徴や生活に合わせて身体の動きの修正の提案をします。
身体の動きの修正方法
身体の動きの修正は、大きく分けて
- 身体の使い方のトレーニング
- ストレッチ
- 筋力トレーニング
順番に説明していきます。
1. 身体の使い方のトレーニング
普段の生活の中での姿勢や身体の使い方を修正するためのトレーニングです。
例えば、先ほどの猫背の方の場合は、椅子に座っているときに腰が丸まってしまいます。
この場合は、腰が丸まっていることを自覚してもらって、丸まらないように意識してもらいます。
また、クッションを使うことや椅子を高くすることを提案します。
このように、普段の生活の中でできるだけ腰が丸まってしまう時間を減らすようにトレーニングを行います
2. ストレッチ
姿勢や身体の使い方の癖に合わせたストレッチを提案します。
例えば、腰が丸まっている方は、太ももの裏のハムストリングスという筋肉が硬くなっている場合が多いです。
そのためこの筋肉を伸ばすセルフストレッチをお伝えします。
3. 筋力トレーニング
ストレッチと同様にその方に合わせた筋力トレーニングを提案します。
例えば、腰が丸まっている方は、股関節の付け根の腸腰筋という筋肉が弱くなっている場合が多いです。
そのため、この筋肉を活性化するトレーニングをお伝えします。
これらの方法を用いてMSIでは身体の動きを修正する提案を行っていきます。